年越しそばの由来
12月ですね。あと1カ月で2025年も終わります。早いですね~。すぐクリスマスになり大晦日。みんなで年越しそばを食べて年越し・・・。ではちょっと「年越しそば」についての健康メモを。
年越しそばの起源には諸説ありますが、そのうちのひとつが江戸時代の中期に食べられていた「三十日(みそか)そば」です。商人の家では月の末日にそばを食べる習慣があり、三十日そばと呼ばれていました。その習慣が年末だけ残り、年越しそばの起源となったと言われます。江戸では当時流行っていた「脚気」にはそばがいいとの説が広まり、そばの人気が高まりました。明治・大正時代になると、うどん文化の大阪でも年越しそばが食べられていたようです。地方によって違いもあり、東北地方ではお正月にそば打ちする「祝いそば」の風習や、香川では年越しそばの代わりに年越しうどんを食べる家庭もあるそうです。
年越しそばに込められた思い
●長寿を願う・・・そばの麵は「細くて長い」とが特徴の一つ。そばの麺のように長く元気に過ごせるようにと、長寿や延命の願いが込められているという説があります。
●健康を願う・・・そばは強い風雨に当たっても、日に当たれば元気に育つ丈夫な作物です。それにあやかり、健康を願って食べられるようになったという説があります。
●災厄との縁切りを願う・・・そばの麺がほかの麺類よりも歯切れがいい、または切れやすいということから一年の災難や苦労を断ち切るという意味があります。
●良縁の継続を願う・・・長寿を願うのと同様に、そばの麺のように良縁や家族の縁が長く継続することを願って食べるようになったという説があります。
(年越し)そばの栄養分
★タンパク質・・・そば100gあたり約12gのタンパク質が含まれていて、アミノ酸スコアが高く効率的に利用されます。
★ルチン・・・そば特有のポリフェノールで、抗酸化作用があり、血管を丈夫にして高血圧や動脈硬化の予防に効果があるとされています。寒いこの時期、脳梗塞や心疾患の予防を兼ねていたのですね。
★ビタミンB群・・・ビタミンB1、B2が豊富。空気の乾燥しているこの時期の肌トラブルにもいいですね。ビタミンB1は代謝にも関係していて寒さ対策にも役立ちます。