ウォーキングとは、厚生労働省 e-ヘルスネットによると、「歩く」という老若男女を問わず行うことが可能な活動を、動作の質や強度を考慮することによって、健康増進や生活習慣病予防のための運動と表現しています。
人は、65歳くらいから歩行速度が徐々に低下し、男性80歳以降、女性75歳以降になると、日常生活に支障をきたすようになります。女性は筋肉量が少ないため男性よりも5年ほど早く歩行能力が低下し、それに伴い生活機能の低下も見られるようになります。そんな高齢者や、運動習慣のない人にとって、運動療法は、2型糖尿病、心臓病、がんなどのリスクの低下、骨粗鬆症の予防、ストレスの軽減、下半身の筋力アップによる転倒防止など、とても有益であることが分かってきています。週に数回のウォーキングでも、習慣として続けることで心身に好ましい効果が得られるようです。
効果的なウォーキングのためには、視線はまっすぐ前を見て、上半身は肩の力を抜いてリラックスしながら、腕は後ろに引くことを意識してみましょう。手は軽く開き、足はかかとから着地することがポイントです。
最近、寿命を延ばすだけでなく、いかに健康に生活できる期間を延ばすかに関心が高まっています。ウォーキングは誰でも手軽に始めることができて、将来、寝たきりの原因となるロコモティブシンドロームの予防にも有効な、健康効果の高い運動です。気持ちよく歩いて、健康寿命を延ばし生き生きとした生活を送りましょう。