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遠藤中央薬局ブログ BLOG

人間の目は文字や立体構造など様々なものを識別しますが、色もその一つです。赤、青、黄、白、黒などの色の違いだけでなく、ひとつの色でも濃淡や明暗によって、その違いを識別できます。

色の違いは、物体が発するもしくは反射する光(可視光)の波長の違いを視細胞(錐体)が認識することで判別します。波長が長いものは赤く見え、短いものは紫色に見えます。虹の色の順番がそのまま波長の長短を表します。ちなみに、赤色の光よりも波長が長いものを赤外線、紫色の光よりも波長が短いものを紫外線と呼びます。赤外線や紫外線は可視光ではないので人間の目では色を認識できません。

また、夜になるとものが見えにくくなるように、物体の色を識別するには、それを照らす照明が必要なことは言うまでもありません。そして、錐体の感度の違い(色弱など)で色の区別がつきにくい場合もあります。このように、色の識別には複数の要素が絡んでいます。

最近、目に良いといわれる機能性成分とブルーライトとの関連がマスコミでよく紹介されています。これは、光の色の補色(反対色、対称色)となる目の関与成分を摂ると良いという考え方です。補色とは、混合すると白、灰色、黒などの無彩色となる2色の組み合わせのことで、具体的には、青色のブルーライトの補色である黄色の成分として、ほうれん草や小松菜、人参などに含まれるルテインなどを摂るということです。食事やサプリメントで補うと良いでしょう。

日常生活における色の識別は、危険回避などの上で重要です。気になることがあれば放置せず、眼科を速やかに受診しましょう。